欅共和国2018の構成を考える
欅共和国、初日に行ってきました。
正直、席は避雷針席でステージも全然見えず、サイドのディスプレイもカメラ台がドン被りで見えにくくてパフォーマンスを見るにはなかなか難しかった。
それも相まってか、今回のセトリというか演出に関して、初日の公演後はほぼなにも理解できなかった。
メンバーとダンサーの世界観、ユニット曲の選曲、セトリ、本編からアンコールへの流れ、ガラスを割れでサラッと終了、、
変に奇をてらった感じがして、腑に落ちないような感覚がいくつもあった。
けど、最終日に新曲『ambivalent』
の披露があることで、構成全体がアンビバレントであり、そこに至るまでのストーリーなんだと思ったらめちゃくちゃ落ち着きました。
そんな方はたくさんあると思うので、興味ある方は一読。長いです。笑
違和感が意義感に変わった点その①
危なっかしい計画始まり。
去年の共和国のWアンコールで披露した曲をあえて一番最初に持ってきたことで、一曲目からぶち上がりました!予想はしてた!一曲目何だろう?ガラスか?サイマジョ?はみんなやるけど、もしかしたら計画、、いやないか!って気持ちがあった人は多かったと思う。
これは、
去年のラストからスタートするというこの意外性は、
1年前の欅から続くストーリーを一曲目から思い出させてくれたし、そこからの続きだぞというメッセージだったのかなと思います。
それと同時に思うことは、やっぱここに志田がいたらテンションメーター振り切って爆発してたかもしれない。ということ。
違和感が意義感に変わった点その②
太陽は見上げる人を選ばないの位置
えーもうやっちゃうの?!って思うじゃん!
ラスト何やるの?まさかひらがななしで最後の曲やっちゃうのか?それは嫌だなー!いやいや、とりあえず今に集中しなきゃって思って忙しくこの曲を見たのを覚えてます。
けど、
太陽でひらがなを迎えて、二期生は漢字メンバーとの初パフォーマンス、そんな中すごい自然にバトンが渡されたことで、
あ、漢字とひらがなはどちらもケヤキなんだよなという再確認ができた気がしました!
なんだか最近は、漢字は漢字、ひらがなはひらがな、っていう分けようとしてた自分がいたけど、それ自体何も悪くないけど、
あ、そうか、そういえばそうだったって思った。単純に。
これから新メンバーが来るというこの時期だからこそ、すごくその再確認に意味があった気がした。
違和感が意義感に変わった点その③
少年とバレエに感じたメッセージ
これはすごい最初、一番疑問だったかもしれない。
ユニット曲の流れを遮って制服と太陽、
その次にまたユニットに戻って少年とバレエ。
原田不在なのに原田が主役のこの曲をなぜあえてやったのか不思議でした。他にもユニット曲はあるのに。五人囃子でもりまちゃんちっくでも。
なんだか正直、主役が足りない演劇を見てる感じがして物足りなさを感じて、あえてこの曲を選んだ意味をずっと理解できなかった。
けど、違った。
いや、合ってたというべきかもしれない。
そう思わせることが原田へのメッセージであり、そこで制服と太陽の意味も生きてくるんです!学業専念中の原田へのエール、そこからあえての少年とバレエ。
欅にとって原田は必要不可欠であり21人のメンバーです。勉強頑張れ、原田葵!
違和感が意義感に変わった点その④
志田がいないキミガイナイ
ここ、今回の構成で一番心に突き刺さるものがありながらそれが何かもやもやしました。
けど、めちゃくちゃ好きなところになりました。
それがアンコールからの流れ。
まずは二人セゾンからのキミガイナイ。
二人セゾンの"今"というテーマはやっぱりいつ聞いても本当に切ない。本当に大事な曲だなと聞くたびに思います。
この時の衣装が半袖サイマジョでしたね。
二人セゾンの衣装は本編で着てるのに。
21人いた初期からの時間の経過をより思わせてくれたし、
今の欅坂46も時が経てば、季節が変わるように変わっていってしまうし、どうなるかわからないので、本当にその一瞬一瞬を焼き付けていこうと思わせてくれた。超好きです二人セゾン。
そして!
キミガイナイ!!
個人的にこれもめちゃくちゃ好きな曲で、やるとは思ってなかったので観れたのはすごいよかった。。
けど、なんて切なくて寂しいんだ、、
二人セゾン後、夕暮れのタイミングがそれを加速させていきました。それまで見てきた楽しかったパフォーマンスには志田がいないという物足りなさを突きつけられた気がした。
もちろん、原田と今泉もだけど、ここではイントロのぺーちゃんを抱える先頭に志田がいない画面を見て、そこが際立った。
それなのに、
18人のキミガイナイは本当に綺麗だった。
やっぱりてちが帰ってきてもなお、どこか何か足りない感をしっかり出してくれたこの二曲の流れは最高だった。
この構成は現時点でしかできない、ただ楽しかった去年の共和国とは別の、現時点の最高に意義のある形にした最高のエッセンスだったと思う。
そして、
もう森へ帰ろうか
この曲の歌詞の世界観は未だに理解と妄想が追いついてないので、あれこれ言えるほどの感性がないですが、
今泉、志田、原田にとっての森とは。
って感じですね。どんな解釈があるか教えてほしいです。
違和感が意義感に変わった点その⑤
最後のガラスを割れ
そんなこんなを考えていたら、
てちのソロパフォーマンス。
キラキラの中、優雅に踊るてち、
急に赤い光に包まれて頭を抱え崩れ落ちるてち、
倒れるてち、
なんていう演出なんだーと思った。
てちは強いですねーほんと。
本当にそんな演出みたいに何かが崩れてしまった瞬間があったんだろうなー
そこから一人立ち上がってメンバーがやってくる!てちを筆頭に勢いよくパフォーマンスする18人を見てなんて力強いやつだと思った!
メンバーと一緒に目の前のガラスを割って、これからも進んでいく強さを感じました!
もう、てちが一人で踊ってた時間は終わったんだ!と思った!
いつ欠けたメンバーが戻ってきても全力でバックアップできる18人であることを確信にさせてくれました!
初日はそれでサラッと終わってしまったので、30分押しで始まったから削られたんだと思う他、なんだか満足していない自分を納得できずにいました。
しかし!!!
たった一曲、(しかも聞いてない)笑
なんならそのタイトルのみで
全ての違和感を払拭して、一つのストーリーとして完成させてくれた最強の曲、
ambivalent!!!
これはもう早く聴きたいそれだけ!
つぎの7thは欅坂46のこれからにとって最大の手紙にならないといけないと思ってます。ずっと思ってました。
それはメンバーに対しても、ファンに対しても。
秋元先生、腕の見せ所というか、お願いします!
ということで、
原田へのエール、志田の大切さ、
二人セゾンの今というメッセージ、でもやっぱりキミガイナイのは寂しい、それでも、ガラスを割って、アンビバレントな思いはあれど、これからも続いていく!っていうストーリーをアンコールでは見せてくれたのかもしれない。
かわいいとかっこいい、アイドルとアーティスト、メンバーの理想とファンの希望、各メンバーの胸にある気持ち、欅坂46を取り巻く全てのアンビバレントが詰まってたのかもしれない!
ちなみにあんまり今泉には触れませんでしたが、今回は今泉のポジションもパートもみんなでカバーしてて、そこに気付くたびに今泉もちゃんと思ってます。7thがソロだけという点はまたなかなか憶測飛び交いそうで、どうなるのか。
一つ!ひらがなの出番少なかったのは残念だったけど、スケジュール的にしょうがなかったんでしょう!
これからを楽しみさせる欅坂46の最高の"今"を見せてくれた構成だったんだと、気づき理解しました!
ありがとう欅共和国2018!
そして、野村さん!
そして欅坂46!!
最後にこれだけ言いたい!
今泉ーー!